九谷焼を作る工程のご紹介をいたします。 職人や作家が精魂込めて一つの作品を完成させています。受け継がれた伝統の技をどうぞご覧ください。
石川県小松市や山中町の陶石場で九谷焼の陶石を採石。
陶石を細かく粉末にする。
余分な水分を除き、陶石の中の不純物や鉄分を除去する。
焼成後のひび・ひずみの原因となる空気泡を抜くため杯土を練り上げる。
手作業でのロクロ成形。削りをいれるなど自由に造形。
型を使った鋳込み成形。大きさによる場合や、ロクロでは難しい造形を行う。
天日や乾燥機で乾燥させ、半乾きの状態で、高台削り、外側削り、縁仕上げなど細かい仕上げを行う。
約8時間かけて、約800℃で焼成し、ねずみ色の土が肌色の素地となって焼き上がる。
主成分が酸化コバルトの染付呉須(藍色)で絵を施す。一般には染付と呼ばれる。
素焼きの表面に均等に釉薬がけを行う。釉薬は焼成後、ガラス質で透明となり、陶磁器表面を覆う。
現在の多くはガス窯で工業化され、約1300℃の高熱で約15時間焼成する。
呉須(ごす)による骨描きから始まり、 九谷五彩を中心とした上絵の具による彩色を施す。
作家それぞれの絵付け技法を用い、 独自の加飾を行っていく。
上絵付したものを約800℃前後で、上絵窯を使い焼成する。
商品によって、4時間から最大で 10時間程焼成し、仕上げます。